こんにちは、西園寺えるです。
この記事では、息子の繊細さ、敏感さ、HSCに気づいたきっかけを振り返っていきます。
タイトルにある通り、息子に「パンジーこわい」と言われたことがきっかけで、私はHSCについて知ることができました。
「パンジーが怖いのは当たり前」だと思っていたんだ。
息子1歳半の頃
発達障害かも?と思った
息子は話し始めが遅く、じっとしていないタイプで多動、衝動性を感じていました。
ADHDかもしれない…
発達障害ってなんだろう…
どう育てたらいいんだろう…
どこに相談したら?
情報を得なければ…
検索するとたくさん出てくるものの、情報の取捨選択ができず。
コロナ禍の育休中で、横のつながりが少なかったこともありますが、ただ不安になるばかりでした。
遊び場から帰れない
公園や児童館が息子は大好きでした。
とにかく、帰れない。
お腹も空いている、眠いのに、遊びたい欲が強すぎる。
無理やり連れ帰ると、
その場ではもちろん、帰宅後も玄関に居座ってギャン泣き。
周りの子と比べて、言葉を喋れない頃から、意志が強く、本人の意思に逆らうと感情が爆発するような感じでした。
まあ、本人が遊びたいのを尊重してそのままずっと付き合うと、結局眠くなりすぎてわけわかんなくなりご機嫌ななめになるんですけどね…。
ちょっと、なんというか…
極端だな、と感じていました。
息子2歳の頃
自宅エントランスのパンジーを見て
「パンジー、こわい。」
ちょうど2歳になった頃、息子が、
自宅入口にあるパンジーの花壇前で立ち止まったことがありました。
「お花さんは動いたりしないから大丈夫だよ」
などと説得しても、動けず。
しばらく裏口から回って家に帰っていました。
今となってはいい思い出です。
さて。
みなさんはパンジーを見て怖いと思ったことはありますか?
私はあります。
息子に言われるまで忘れていましたが、幼少期を思い出しました。
花壇のパンジーたちは、日光を浴びようと花を外に向けています。
外出から帰ってくると、たくさんのパンジーたちの顔が自分に向いているように見えます。
花の中心の黒い色の部分は、目や鼻、口(ひげ?)に見え、怒っているような顔でこちらを向いているように感じます。
UnsplashのAleksandr Gorlovが撮影した写真
私はあるあるだな~と思いツイッターのママ垢で、
「パンジー怖い人~」
みたいなアンケートを実施したのですが…
回答してくれたフォロワーさん(20人前後)の中には
パンジーを怖いと思ったことのある人はいませんでした。
HSS(刺激追及型)タイプのHSC
その時の衝撃といったら。
え…パンジーみんな怖くないの?
慌てて「パンジー こわい」で検索しても、
ほとんど出てこないんですよ。
ああ、息子と私の感性は少数派なんだ。
と思いました。
ちなみに、チューリップの中身も怖いです。
横から見たらかわいいけど、上から見ると黒い+黄色い花粉がついためしべが目のように思えて怖いです。
息子が初めてチューリップの中身を見た時の驚いた顔、忘れません。
以降彼はチューリップに対しても怖いと言います。
さて、そんな感じで、
その他の部分からも、息子と私の感性の繊細さに気づきはじめ、
HSPにたどり着きました。
すぐに気づかなかったのは、私も息子も、
HSS型HSPと呼ばれる、刺激追及型のHSPだったからです。
どちらかというと、落ち着きのなさからADHDかな、と思っていました。
息子も、私も。
HSS気質のあるHSPと、ADHDはかなり特徴が似ています。
社会的にはHSPは気質であり病気ではない、ADHDは発達障害で医学の対象…ということになっていますが、本質的にはどちらも脳や遺伝子の個性・多様性だと私は考えています。
ニューロダイバーシティー(=神経多様性)
発達障害を神経や脳の違いによる個性ととらえる概念。
1990年代にオーストラリアの社会学者により提唱。
日本でも経産省が推進している。(2022.4現在)
これからの社会を生き抜くには個性が必要。
「みんな同じ」を強要する日本の風潮のほうがおかしいと思いますが…
その話はまた今度。
まとめ
繊細なのに刺激を求める、矛盾した性質
HSPは5人に1人、20%。
HSS型はその中の30%。
つまり人口比6%と言われています。
繊細で内向的なのに、刺激を求めます。
自分の感覚が普通だと思っていたので、驚きました。
そして、自覚したときは率直に、
「みんなもっと音も光も他人も気にならない世界で暮らしているんだ」
「うらやましいな」
と思いました。
しんどい気持ちでいるときは、HSPであることが損であると、生きにくいと、感じてしまいます。
でも本当は、すごい力を秘めているのです。
いや、HSPが普段当たり前だと思ってやっていることが、すごいことだったりするみたい。
それに気付くかどうか。
そう思えたのはnoteという媒体で発信しはじめてからのことでした。
発信すること自体についても、今後記事を書いていきたいですね。
やりたいことだらけだよ
多様性のある社会にするためには…
HSC、HSP含め、発達障害は誤解されやすいです。
日本は特に、出る杭は打たれる民族性ですし、「普通」からはみ出すことに過剰に反応します。
それは、生物として「知らない、自分と違うものが怖い」から。
多様性のある社会の第一歩は、知ることです。
私はまず、息子のことが心配で、さまざまな発達障害を「知り」ました。
また、自分の体調不良から、さまざまな精神疾患を「知り」ました。
それから、息子や自分が当事者だと、「理解」しました。
そうすると、様々な障害や疾患についても、今までとは違う視点で、自然に受け入れている自分がいました。
ことばとしては月並みですが…
みんな違ってみんないい。
多様性を認められる、いろんな人が生きやすくなる社会というのは、まず「頭をフラットにして当事者のことを知ろうとすること」が第一歩だと思います。
少子高齢化で先行きの厳しい日本社会。
子どもたちの、ひとりひとりのありのままが尊重され、それぞれが得意分野で輝ける、素敵な社会にしていきたいですね。
コメント