その育てにくさ、どこから?
こんにちは、西園寺えるです。
繊細で好奇心旺盛な、3歳の男の子1人を育児中。
育児に全然向いていないマイペースな30代母です。
息子が1歳半になった4月に、時短勤務を活用し職場復帰しました。
しかし生活があまりにもうまくいかず、母子ともに、へとへとギスギス…
そして私が体調を崩し、休職することに。
その治療の過程で、私がなぜこんなに育児が苦痛だったのか少しづつ理解し、
今ではかなりストレスが軽減されています。
そんな私の経験から、
子どもが育てにくくて、ちょっと前の私のように検索魔になっている後輩パパママに向けて、少しでも手を差し伸べたい!
そう思い、この記事を書いています。
きっと、これを読んでくれている方は、
藁にも縋る思いだと思います。
子育ては本当に本当に、だれでも命がけの重労働。
どんな親だって、どんな子どもだって、大変。
でも、あなたにとってあまりにも大変なら、
原因があるかもしれません。
少しでも知ることで、原因を改善できるかも。
改善できないものだとしても、
気持ちは全く変わってくるはずです。
人間は知らないこと・わからないことを恐れます。
知ることで、苦痛を和らげることが出来るでしょう。
振り返ってみてほしいポイント3つはこちらです。
1.子どもの個性
2.子育て環境
3.自分の個性
順番に、説明していきますね。
1.子どもの個性
子ども要因は、誰もが考えるような
「うちの子、ちょっとみんなと違う…?」
というポイントです。
例を少しあげますね。
2.子育て環境
続いては物理的な育児環境に育てにくさがある場合です。
3.自分の個性
続いて、親本人の性格や特性、考え方の癖などの要因です。
なお、「これにあてはまったからダメ」というわけではありません。
私も正直、ほとんど心当たりがあります。
まずは自覚することが大きな一歩です。
無自覚に自分に強いていると、
自分の首を絞めていることになります。
私は、認知行動療法によって思考の偏りや癖に気づくことができました。
自分要因の見出しの部分で詳しく説明します。
子ども要因
子どもは(というか大人も)誰ひとりとして同じではありません。
その子ひとりひとりのスピードで、成長しています。
性格も、特性も、個性です。
これから人間が減りAIが増えていく時代に、強みになる部分です。
そんなことはわかってるよ!
綺麗ごと言わないでよ!
今が大変なんだよ!
と、思われることでしょう。
私もそう思っていました。ガルル。
実は、あなたは悪くありません。
現代日本人の親が置かれている環境は、とても過酷です。
情報の溢れた社会で、育児についてなにをするにも膨大な情報を取捨選択して決めています。
さらに、家庭環境や働き方、教育方法に至るまで多様化し、SNSの普及で本来生活する上で耳に入らないような他人の声が異様に大きく聞こえてきます。
SNS疲れを感じる方はこちらの記事をどうぞ。
こう言っちゃアレですが…
アンテナを張れば張るほど、疲弊します。
しかも、情報を取捨選択して選んだものが、自分の子に合うかどうかは、やってみるまでわかりません。
やってみてわかればいいですが、結果が出るのが数年後、数十年後なんてこともありますよね。
最善策を取ろうと情報を集めれば集めるほど、泥沼にはまっていくのです。
(もちろん、私のことです。)
「なんか違う」と感じたとき、発達障害の情報は比較的手に入りやすいです、
が、それがかえって不安を強めているのではないでしょうか。
子どもをカテゴライズすることが目的になっていませんか?
そうすると、「わからない」とどんどん苦しくなってしまいます。
どうやって育てたらいいかわからないから、子育てHow to本を買い、試してみては撃沈…ということが起こります。私です。
まずはいろいろな角度から「子がどんな世界に生きているのかを理解しようとする」ことが大切です。
遠回りなようですが、実は近道です。
実は子どもは、大人とはかなり世界の見え方、感じ方が違います。
子の個性以前に、大人と子どもの感覚の違いが、育てにくさの原因かもしれません。
子どもの世界の見え方を確認するには、こちらの本がおすすめです。
「HSCの子育てハッピーアドバイス」明橋 大二著
繊細な子の感じ方を、漫画でわかりやすく解説してくれています。
HSCは、ASD、ADHDと近い感覚を持ち似たような傾向があることも。
そのあたりも、世界の見え方をしることで理解が深まると思います。
有名な本なので、メルカリなどでも探せますよ。
「こんな風に見えたり感じたりするんだ」と知ることで、
「なんで食べないの!」じゃなくて
「初めて見るものを食べるのはこわいよねえ。」
と自分の受け取り方が自然と変わってきます。
(いつもそうできるわけじゃないけどね…)
環境要因
育児を取り巻く環境は、急には変えられないことが多いです。
それゆえに、ここにストレスの原因があると、長い間苦しめられることになります。
これは次の自分要因にも関わってきますが、「自分が置かれている環境」というのは、自分の行動次第で意外と変えられるのです。
人間には現状維持バイアスといって変化を受け入れたくないという心の作用があります。
私は「今の仕事を辞めるなんてありえない」「辞めたら再雇用なんて絶対無理」と、思考ロック状態でいたために、体をこわすまで仕事を変えられませんでした。
いざ違う世界に踏み出せば、快適だったりするのです。
引っ越しや、転職など、環境をよいほうに変えることは、自分の行動次第でいくらでもできます。
ちなみに、子持ちのワーママでも転職は可能です。
世間は寛容になってきていますし、なにより人手不足ですし、クラウドソーシングなど在宅で単発で受ける仕事などの種類も増えています。
実際に環境を変えるまでしなくても、「いざとなったら環境は変えられる」と知っておくと、不安が和らぐかもしれません。
自分要因
私は盲点だと思っている項目がこちら。
「私、育児に向いてない…」
なんて感じていませんか。
私は思っていましたよ。今もですけど。
でも誰にも言えませんでした。
そんな自分が嫌で、認められなくて、嫌いだったからです。
でもそれは私の問題だから、私が我慢すれば子どもには関係ないよね?
と思うかもしれません。
人間には心理学的に「投影」という機能があり、
自己防衛のため無意識に、自分が我慢していることをする他人を悪者と認識してしまう働きがあるのです。
私は、なるべく親が感情的に怒らず、諭すように叱ることが「いい育児」だと思っていました。
そのため、無理に自分の感情を抑圧していたんですね。
でも、自分の気持ちや思いを日々ぶつけてくる子供と2人きりの時は、どうしてもイライラしてしまいます。我が家はお互いHSP気質で相手の感情に繊細ですから、感情が増幅して自分に返ってきます。…つらいですよね。
また、日本の親、特に母親は、子ども第一で生きるのが当たり前というような雰囲気を感じたことはありませんか。
自分でも知らないうちに、そういう「日本の良き母親像」からも影響を受けているのです。
無意識のうちに起こる先入観や偏見のことを、認知バイアスといいます。
認知心理学・社会心理学などで用いられることばです。
先ほど子どもの個性の部分で、「子どもがどんな世界に生きているのかを知ろう」と書きましたが、そもそも自分が思っている、感じている世界は、多かれ少なかれ偏っています。
その偏り(=認知バイアス)の存在を知ることで、自分の考え方の癖を把握できます。
偏り(=認知バイアス)があることが問題なのではないですよ。
存在に気付いていないことが、つらさの原因になっているかもしれません。
まとめ
この記事では、育てにくさを少しでも和らげるために確認したいポイント3つを解説してきました。
いかがでしたか?
ここまで読んでくださったあなたに、少しでも新しい気づきや、新たな視点、考え方を伝えられたなら、嬉しく思います。
また、私はよく「周りはみんな器用に育児をしている。なんでこんなに恵まれた環境にいるのに、私だけうまくできないんだろう」と思っていましたが、うまくできないところというのは誰しも人に見られたくないですよね。
言わない、見せないだけ。
育児はもれなく大変ですが、「育児の大変さ」というのはそれぞれほんとーうに幅があります。
そして、本当の意味では、当事者・本人しかわかり得ないのです。
自分がつらいなら、それはつらいのです。
「つらい」ことは
悪いことでも、人より劣っているということでもないよ。
自分の感情や思考を全否定せず、受け止めてあげてくださいね。
あなたは十分、頑張っています。
一緒に、少しずつ心を軽くしていきましょう。
私も偉そうなこと言ってますが、自分にも言い聞かせています。
コメント